藤原竜也が“不屈の精神”でのし上がる、舞台「中村仲蔵」で江戸時代の歌舞伎俳優に
藤原竜也が主演を務める舞台「中村仲蔵」が、来年2月に東京・東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)で上演される。
脚本を源孝志、演出を蓬莱竜太が務める本作では、江戸時代中期に実在した破天荒な歌舞伎俳優・中村仲蔵の、波乱万丈の人生を題材にした物語が展開。劇中では、厳しい階級制度の江戸歌舞伎界で、仲蔵が努力と才覚と不屈の精神で大スターへとのし上がるさまが描かれる。
源は、2021年12月に放送されたNHKドラマ「忠臣蔵狂詩曲 No.5 中村仲蔵 出世階段」で脚本・演出を手がけた。源はドラマ版の脚本執筆の際に、中村仲蔵の“影”の部分をカットしたことを明かしつつ、「あの、捨ててしまった仲蔵の『影』がもったいなくて仕方ない。テレビでは出来なかったそれを、舞台の脚本にふんだんに盛り込めば……フフフフ 中村勘九郎がドラマで演じた仲蔵が『陽』なら、藤原竜也が舞台で演じる仲蔵は『陰』。徒手空拳で成り上がるダークな仲蔵に、是非ザワザワしていただきたい」とコメント。
演出の蓬莱は「歌舞伎界のパイオニアであった中村仲蔵を、同じく演劇界のパイオニアである藤原竜也が演じるという巡り合わせに胸が躍ります。先頭で切り開いていく者にしか見えない、わからない景色というものがきっとあって、この両者にはそういう独特な孤独の匂いを感じます」と期待を寄せる。
さらにNHKドラマ「忠臣蔵狂詩曲 No.5 中村仲蔵 出世階段」にも出演していた藤原は「まさか歌舞伎役者を真正面から演じる日が来るとは想像していませんでした」と心境を明かし、「観に来てくださった皆さんを江戸の歌舞伎の世界にお連れできるよう、仲蔵の不屈の精神で喰らいついていきたいです」と意気込みを述べた。